■第10回 リフォーム塾          10/12/11(土),12(日)
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         <講座内容>
    

              畑編:じゃがいも収穫、整地
          山編:間伐材の運び出し、薪作り
          家編:大掃除
           物作り:箸作り
             

9月から始まった第2弾古民家リフォーム塾も最後の講座となりました。
今回は今まで行ってきたことのまとめとして、山、畑、家をテーマにそれぞれの作業を行いました。
そして、遂に石窯ピッツァの登場!1日目の午後に、今までリフォーム塾に関わった方も集まり石窯ピッツァ交流会を行いました。

朝早くから石窯に火を入れて蓄熱を行っています。せっかくの石窯だからと参加者さんの中でパン生地を仕込んできてくれました。石窯ではパンを焼く準備をしつつ、山班、畑班とに分かれて作業開始。

山班は、山の中でたくさん間伐した木材の運び出しをして、冬に備えて薪作り。薪割り体験どころではありません。終わりはなく・・・。畑班は、じゃがいもを収穫して、畑の片づけ、整地。じゃがいもは、さっそく石窯でほくほくにして昼食にいただきます。その間に、第1号パンが焼けました!あんぱんにロールパン、石窯に入れるとみるみるうちに膨れ上がり、あっという間に焼きあがりました。焼き立てパンを山班、畑班に差し入れ。初の石窯パン、最高においしかったです!!

         

       

        

石窯の火の扱いは、なかなかむずかしく大変なものでした。お昼のメニューはじゃがバター、きのこ汁、それに飛び入りで焼き立てパン。じゃがいもが主食になるのでなので、焼きすぎないよう、生焼けにならないように細心の注意を払います。ほくほくのおいしいじゃがいもができました。そして、第2号パンが焼けました!今度は、シンプルなプチパン。外はパリッと中はもっちりと、遠赤効果のすごさを実感。生地を仕込んでくださったみなさん、ありがとうございました!

       

これだけで十分満足してしまいましたが、これからがメインの石窯ピッツァ。午後から、懐かしい顔がぞろぞろと集まり、これから交流会です。日が暮れ始め寒くなってきたころ、テーブルの上には、温かいポトフにリフォーム塾の畑の野菜を使ったお惣菜、、あつあつの石窯ピッツァ、たくさんの差し入れ料理、地元の食堂からの手作り料理がそろい、無事にここまでやってこれたこと、みなさんとの出会いに感謝して、そしてお疲れ様の気持ちを込めてみんなで乾杯!

       

ところでピッツァと言えば、トマトソースに玉ねぎ、ピーマン、ベーコンなどのトッピングが定番ですが、今回は創作で和風バージョンも登場。ベースは、とうがらし味噌、この味噌は、地元くしはらのお母さんたちが作っているくしはら田舎じまんの会の味噌を使用。もう一つは、ごま油。そしてトッピングは、これまた、田舎じまんの会で作られた豆腐に、ネギ、のり、なんと白菜とカブの浅づけまで。これもリフォーム塾の畑で採れた白菜を使用。食べたことのない組み合わせでしたが、おいしいと好評でした!
たくさんのご馳走に、人との会話、こんな時間は最高ですね。楽しい一時でした。
田舎暮らしをするなら誰もが憧れる石窯。そんな石窯の魅力、今回は“おいしさ”を楽しむことが出来ましたが、今回石窯の火の番を担当した人から、やけどをしたり大変だったけど、火の扱いは奥が深い。だから楽しい!とのこと。石窯にはまだまだ奥深い魅力があるようです。


最後の講座で最後の日です。
今日は、リフォーム塾の間、塾生さんの宿となってお世話になった「くしはら田舎体験館結の炭家」の大掃除から始まります。
この家には、薪ストーブ、囲炉裏があり冬には毎回火を焚くので、家が煤で真っ黒です。床から、壁、天井まで普段出来ないところまでしっかりと掃除を行い、きれいになりました。目に見えてはっきりときれいになったとわかりにくいところもありますが、何より気持ちがいいとおっしゃっていました。古民家に触れるとは、ただ単に宿泊するだけではなく、掃除を通して昔ながらの窓に触れる、梁に触れる、床に触れる、畳に触れる、そういったことも、古民家に触れる大事な一つのような気がします。みなさん、お疲れ様でした。

       

今日のお昼は、ここの地域の郷土食、五平餅です。これは、目の前で炭火で焼いて、香ばしい味噌タレの匂いを香りながら待つからこそおいしいのです。体験館の囲炉裏で五平餅焼き体験。みんなでゆっくりと焼いてもらいました。
ここで、地元の方からシシ肉のおすそ分けをいただきました。急遽、汁物にシシが入り、二つ揃って山のご馳走になりました。

       

午後の作業は、身の回りにあるものを利用して、マイ箸作り。薪ストーブの前で、木や竹をひたすら削って、黙々作業。
竹の場合、第1回目の流しそうめんの時にも作って習いましたが、ちょっとしたコツがあります。簡単そうに見えて、実際やってみないとわからないことってありますね。

       


そして、最後に終了式を行いました。今までの講座を写真で振り返ります。
畑から始まり、家の改修、山まで、山では、水を引くこと、間伐体験、そして間伐材を使って裏山間で行く渡り橋を作りました。そして地域見学、田舎を楽しむ一つとして石窯作りまで、田舎暮らしの“いろは”をテーマに実践を重ねてきました。
今回、全講座出席の参加者さんには、修了証書が授与されました。また、今回家を提供してくださった家主さんには、感謝状が送られました。いろいろとお世話になりありがとうございました。

      

第2弾古民家リフォーム塾でも、たくさんの出会いがあり、みなさんの思いが形となりました。
本当にありがとうございました。


古民家リフォーム塾は、「家を元気に、人を元気に、地域を元気に」との思いで、地域にある住む手がいなくなった家を資源ととらえ、家のリフォームを通して改修技術の体験、習得、また田舎暮らしを体験、人との交流を楽しむ塾です。それと同時に交流から移住へつなげることを目的に行っています。

来年度も引き続き第3弾古民家リフォーム塾を行う計画です。
田舎暮らしを始める前に、リフォーム塾を通してまずは田舎を体験してみましょう!
皆様のご参加をお待ちしています。