第2回 リフォーム塾          10/09/18(土),19(日)
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   <講座内容>
    家の改修:床下の剥がし、家のジャッキアップ


  
実りの秋の季節になりました!そろそろ収穫時期を迎えた黄金色の稲穂畑が一面に広がるここ串原で、第2回講座を実施しました。いよいよ家のリフォーム、大工仕事に入ります。初参加者さんも加わって、みんなで作業をしたり、ご飯を作って食べたり、今回も楽しく開催されました。


朝の挨拶にはじまり、今日の講座の説明を聞きます。
今日から家のリフォームに入るのですが、まず一番大切なこと、家がどれくらい傾いているのか調べて、それから家を持ち上げる(ジャッキアップと言います)作業を行います。家の傾きを調べるのには、レベルという機械を使います。これは、スイッチをつけると水平電波が360度出ます。その電波をキャッチする付属の棒を各柱に当てて、水平になったところで設定してある長さで印をつけて、そこから柱の長さを測り、一番高い柱よりどれくらい下がっているのか数字で表していきます。
 

一通り説明を聞いて、さあ、実践です!始めに床板の剥がしをして骨組みだけの状態に戻します。
畳をはがして隣の小屋に移動させ、板は使えそうなものは順次外に置いていきます。ここで注意しなければいけないことは、板が腐っていたり、剥がしていく中で釘が出た状態になっているので歩く時に十分気をつけること。危険な場所を回りの人に知らせながら作業を進めていきます。


       

       


何やら石と土で作ったものが数個出てきました。昔の人は、この中に炭をいれて暖をとっていたそうです。小さいものなので、寝る時に布団をかぶせて足元を温めるために使っていたようです。


         


家の骨組みである大引や根太は、組めるようにほぞを作ってあったり、身の周りにある石と土を使って炉を作ったり、昔の人は手間をかけて生活を作ってきたんだなあと、今の時代なんでも買って済ませることが多い中、感慨深いものがありました。


始めに、説明のあったレベルを使い家の傾きを測り、そして次に家のジャッキアップに入ります。上がり具合を確認しながら、ゆっくり慎重に行いました。みしみしと家がきしむ音に、眠っていた家が目を覚ますような感じがしました。
どうしても古い家は、床を剥がして実際に根元の部分を見てみないと状態がわからなく、確認していくとやはりもう腐ってぼろぼろの状態になっているところが出てきました。そういう所は、継ぎ作業をしながら行い、予定時間を上回ってしまいましたが、それでもあっという間に一日は終了しました。

       

       


塾生さん方、遅くまでお疲れ様でした。このあとは、地元の温泉、ささゆりの湯でゆっくりと一日の疲れを癒します。
夜は、スタッフとみんなで一緒に夕飯作り。地元の野菜に、これまたとっておきのゴ―バルさんのソーセージにハム、そして第1回目の講座で種をまいた野菜が芽を出し、その間引き野菜たち。炒めものを作ったり、間引き菜はさっと湯がいてお浸しにして、おいしく頂きました。


       


2日目は、引き続き家のジャッキアップです。機械を操作する人、柱を支える人、くさびを作る人など、それぞれ役割を分担しながら、行いました。ジャッキで家を上げたり、もう一度レベルで測ったり、ゆっくりではありますが、確実に家が整ってきます。この講座でジャッキアップをした箇所は全部で6か所。2回行ったところもありました。おかげで家の傾きがなおってきました。この基礎が大切ですね。


この日は、以前みなさんでお越しいただいて、このくしはら田舎暮らし体験館を気に入って下さった、名古屋にあるNPO法人暮らし応援ネットワークのみなさんが、応援に来て下さいました。
この宿泊する体験館の掃除やら、布団干しをして下さり、そして、お昼ご飯にかまどでご飯を炊いてもらい、食事の準備も手伝っていただきました。ご飯炊きは、薪を使って火をおこすのに、楽しんでいた様子です。お手伝いありがとうございました!

     


次回9月25(土)26(日)は、床板張りです。
来週もみんなで楽しく家をリフォームしましょう!
是非、みなさんご参加下さい☆