第3回 リフォーム塾          10/09/25(土),26(日)
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          <講座内容>
    家の改修:床下作り


今回も天候に恵まれ、やわらかくなった秋の日差しに包まれてリフォーム塾を開催しました。

引き続き家の改修作業を行います。前回で家の傾きを整え、今回は床下作り。
今度は水平に床をつくっていくために、鴨居から大引までの高さがすべて同じになるようにしていきます。

家の中にあった炉を解体します。大きな石がごろごろと出てきました。昔の人は、この為に大きな石を見つけてきて運び込んだのですね。その苦労を思いながら、今はもう必要でなくなってしまったので家の外に出していきます。

       

特に腐ってもいないけど大引に杉の木が使われているところがあり、今後の耐久性も考えてヒノキの新しい木に交換することになりました。日本は森林大国。木のそれぞれの特性に合わせて木材が生活の中で使われてきてるのですね。ヒノキの香りが家じゅうに広まり、作業をしながら癒されます。

    

こういう経験がリフォーム塾の醍醐味だと思われます。現場で大工さんと一緒に家を改修する。
実践しながら、古民家のもつ空間や、木の存在を肌で感じること。
自分の体で感じ取ったことは、後になってもよみがえってくるはずです。

昔ながらの家の土台は、大引を作り、その上に根太を作り、それぞれほぞを作って組んでいます。大引と根太の交差するところは、下に木をあてがいます。このことを束をかうと言い、木の土台は束石という大きい石です。水平になるように土を掘って石を置いていくのは結構難しく、この家では、たまたま外にあったブロック石をうまく活用し、そのおかげで時間を短縮することができました。繰り返しの作業をゆっくりと体に刻み込むかのように進めていきます。

      

      

土台作りは、二間終わり一日目終了です。お疲れ様でした。
この後は、いつもの通り温泉ささゆりの湯で体を癒し、夕飯を作って食事を楽しみました。
朝晩とだんだん冷え込んできましたが、空は澄んで星空が楽しめます。



2日目は、床板張りに進みます。
今後、昔のように湿気を取るために、年に何回か畳を剥いで床板もはずして換気をするので、全部の床板を打ち付けないで端のところだけ止めました。墨つけをして木材をカットして、床板がだんだんと出来上がってきました。奥の1間も大引、根太、束もかい、床板張りまで終了。

      

      

あとは、建具が合うようにその為に敷居を削ることになりました。
レールを付けたりといろいろと方法はあるそうですが、木は何と言っても削ることができる!
大工さんが専用の機械を持ってきて、表面を削っていくと、さも新品のようになりました
敷居の水平によって建具に影響が出てくるので、糸を引いてその水平を基準に敷居を合わせます。
突っ張り棒のようなものを柱と柱の間に入れて、その間を緩ませて敷居を押しこんでいきます。

さすが大工さん、しっかりと細かいところまで仕事をします。
そういう大工さんの仕事ぶりを見るのはなかなかできないですね。

      

      


畑の方は、順調に成長しています!
間引き菜は、今回は赤蕪を主に頂きました。さっと湯がいてちょぴりと醤油をたらしただけで本当においしいです。これからも毎回食卓に登場します。


    


次回の講座は、10月9(土)10(日)
山水の引き方を行う予定です。

田舎暮らしの知恵を学びたい方、おいしい野菜が食べたい方、是非ご参加下さい☆