■第9回 リフォーム塾 12/2/18(土),19(日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<講座内容>
お屋敷改修・・・・天井のお手入れ ・ 建具の取り付け ・ 畳入れ
昨年の9月から始まった古民家リフォーム塾も気がつけば第9回講座となりました。
初回からほぼおなじみのメンバーで行ってきて、すっかり気心知れた仲になった塾生方々。
今日もわいわい、がやがや楽しく古民家改修です!
今回は今までなかなか機会が得られなかった「天井」の部分をさわります。
以前に行われた改修によって、ある部屋だけ天井とそれに続く壁が新建材が張られていました。
お屋敷のテーマは「昔、もとあった姿に戻す」ということ。
1500年代に建てられたこのお屋敷はところどころにりっぱな梁が見られ、きっとこの天井や壁に張られた新建材
の下にもそれらが隠れていいるはず。満場一致できれいに張られた新建材をすべて取り壊すことになりました。
意外にも簡単に壁がはがれます。石膏ボードが張られていました。
続いてもう一部屋の天井に張られたベニヤ板を壊します。
現れてきたりっぱな梁と古民家ならではの煤色になった天井。
雰囲気ががらっと変わり、重厚感漂う空間になりました。
最後に建具の取り付け方を棟梁に教わりました。
以上で一日目が終了。
その後はいつもと同様に温泉に入って食事となるのですが、今回は少し違った試みを始めました。
今までは適当に分担してやっていた食事の支度や布団の準備などを、くじ引きで役割分担を決定。
もうこれは運のみ!布団班、ご飯かまど炊きと薪割り班、配ぜんと片づけ班、おかず作り班、そしてたった一人
だけ与えられるお父さんという役割。そう、この人は何もしなくていい。
いつもと違った盛り上がりを見せ大いに楽しんでいただけた様子でした!
二日目はすべての建具の取り付けです。早速、昨日教わったことの実践編。
古民家の特性である長い年月による木の反り。
その為に柱や鴨居などが曲がってしまい、建具の滑りが悪くなってしまうところがあります。
鴨居をかまう事は出来ない為、ここでは敷居の高さを調節するか建具を削ったり又は木を足したりして調整します。
建具を加工することを「建具をいじめる」なんて言ってました。大工用語は表現が面白い。
微調整を繰り返し、ようやく建具が敷居の上を難なく滑った時は歓声があがりました!
建具を自分で直せるということが、まず驚きという塾生方の感想。
古民家ならではの特質を知り、ちょっとしたコツややり方さえわかれば自分で出来るという心強さを得られ、
今回もいろいろと勉強になった講座でした。
そして、畳を入れて、ようやく一階すべての部屋が今日でほぼ完成しました。
こうして自分達の手をかけて、少しずつ再生していくことにはとても達成感があります。
これぞリフォーム塾の醍醐味。そして、その達成感、喜びをこれからもより多くの方々と共有していきたい
と思います。
次回、第10講座はいよいよ最終回です。
まだ途中になっている囲炉裏の完成と終了式。最後の夜はお楽しみに☆
皆様のご参加をお待ちしています。