第7回講座                  12/10/6(土),7(日)
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  <講座内容>  

       移住者の家<S邸>・・・床下の改修



穏やかな晴天が続いていますが、山里は秋の風にのってキンモクセイの香りでいっぱいです。
いい香りに酔いしれながら、古民家のリフォームを行いました!

リフォーム塾を初めてから、少しずつ空き家の提供も進むようになりました。
そんな中、また新しく1軒契約が成立したので、当初の予定を変更して、その家の改修を行っていくことになりました。

ここ数年さらに田舎暮らし希望者が増え、お陰さまでリフォーム塾にも毎回新しい参加者さんにお越しいただいています。
慣れてきた方は初めての方に教えたりしながら、みんなで協力し合ってゆっくり楽しく進めていきます。


今日の作業は床下改修。予定していた外溝排水工事は消化栓の関係で延期になりました。

まずは部屋の中に入って改修計画の説明を聞き、それから大きな家具や畳、建具、障子を取り外して、
離れの納屋へ運びます。使える畳はもとの位置に戻せるように畳に番号をつけて、それを記録。

    

このお家は空き家になって6,7年経つそうですが、持ち主さんがこまめに来られて風通しを良くしていたので、
とてもいい状態だそうです。ただ、道路の高さから少し下がったところに家があるため雨水が流れ込み、
奥の部屋の床下は湿気でもう使えない状態になっていたので、そこは新しく作り直します。

    

床板を外したら、昔の炭こたつが登場。大きな石と地元でとれる赤土で作られています。
大きい石は束石に、赤土はところどころにある穴を埋めるのに使います。
古民家の特徴であるほぞ組(右写真)もところどころで見受けられます。
これは組み合わさるところがギザギザになっていて、珍しいようです。 

    

表側の部屋は土台である大引が少なかったため、間に足して補強します。
そして、補強したところの束作り。
作業の休憩には屋根裏見学へ。太くて重厚感のある梁は古民家ならではのものです。

      

    


二日目の作業は奥の部屋3間の改修。
昨日のリフォーム塾終了後に棟梁達が少し作業を進め、1間の大引と根太だけ作った状態からスタート。

束をかう作業、そして並行して隣の部屋の大引作りにかかります。
棟梁からノミ使いの講習。大引を入れる受け口を掘ります。

    

受け口をつくる箇所を掘り易いようにドリルで穴開け。それからノミで掘っていきます。

    

この家は家の傾きもそれほどなく一か所だけ下がっていたことろがあるので、ジャッキアップを行いました。
もっと大がかりかと思っていたけど、以外や簡単な作業だな〜との声。
この後、柱の底をコンクリートで固めます。

    

最初の束作りが終わったら、床板張り。丸鋸でカットする方と板をのせていく方に分れて作業します。
隣の部屋はほぞが掘れたら、大引の取り付け。
棟梁の弟子!?ともいわれる木工が得意なYさんは丸鋸使いも手慣れたもんです。

    

    

あとは同じ様に束石を並べて、根太作り。ビスで留めていきます。

    

根太の取り付けは途中になりましたが、ここで今回の作業は終了になりました。
みんなで棟梁に教えてもらいながら見よう見まねでやった作業ですが、大きい石を運んだり、木材を運んだりと
一人一人の力は大きい!沢山の人でやったお陰で二日間で床板の解体から基礎作りまで進みました。

少しでも古民家のリフォームを体験してみられたい方、是非ご参加下さい!

次回、第8回講座10/27,28(土日)も引き続き同じ家で改修を行います。

講座内容は、囲炉裏作りと台所の床下改修。

皆様のご参加をおまちしています。