第8回講座                  12/10/27(土),28(日)
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  <講座内容>  

       移住者の家<S邸>A・・・床下改修


7月から始まった第4弾リフォーム塾も気がつけば、8回講座を迎えることになりました。
里山の風景は青々とした緑から一変し、木の葉が色づき始めています。

今回の作業は前回に引き続き、移住者が購入された家の床下改修。

床下は大引、根太が作られ、間に断熱材が入り、囲炉裏はブロックが積まれました。
この上に床板をはっていきます。

はじめに棟梁の方から床張りのやり方と注意点の説明。

床板張りには細い真鍮釘を金槌で打っていきますが、その時に気を付けたいのが金槌の使い方。
金槌は良く見ると、凹面と凸面とがあり、釘の頭はまるいので初めは凹面で打っていき
最後、釘の頭が床面に近づいてきたところで凸面の方を使います。
そうすると、床板を傷をつけないで最後まで釘を打ち込めるのだそう。

一枚の板につき釘を打つところは3か所。板の両端と真ん中と少なめにします。
というのも、この部屋は薪ストーブや囲炉裏があるので、その熱で床板が縮み隙間ができた時に、
あとから床板を剥がしやすいように釘を打つ箇所を少なくしたいとの施主さんの意向によるものです。

    

簡単なように見えてなかなか難しい釘打ち。
真鍮釘はやわらかく、釘を曲げてしまったりとなかなか慣れるのに時間がかかったようです。
釘の位置も縦が揃うように気を遣います。

外では必要な長さに丸鋸で木材をカット。木工作業が得意な塾生さんが担当します。
初めての方も熟練さんに教わって、初挑戦!

    

最後の板はどうしてもその隙間にあわせて加工が必要。
以前にも行った「ひかりこむ」という技法に皆さん、感心しながらも苦戦していました。
最後の微調整は鉋で施主さん自ら行います。
一日、ひたすら床にへばりついて金槌を振り上げ、ようやく一間完成しました。

    

並行して台所の床板を剥がしていきます。この部屋は段差があったので、フラットにして広くします。

    

大引と根太を入れます。塾生さん方もドリル使いがすっかり上手になりました。。

    

今日はここで終了。

二日目、台所の床下作りの続き。

ここも同様にガラスウールという断熱材を入れ、それから床板を張っていきます。
外班は昨日と同じ、木材カット。

    

途中で串原の特産「へぼ」を使ったクッキーで休憩タイム。協力隊員生のお手製です。
クッキーの上にちょこんとある黒っぽい物が「へぼの成虫」。幼虫などさまざまなへぼさんがいます。

  

これで十分パワーをつけた後は、またひたすら釘打ち。がんばっています!

    

だんだん終わりが近づいてきました。午後の休憩はまたまた「へぼ」さん登場。
今度はこの土地の郷土菓子である「からすみ」に練りこまれています。

二つを食べ比べてみてどれもおいしいけれど、へぼの味がするのは「からすみ」の方かなあという声もありました。
いづれにせよ、初めて見る方には強烈なインパクトがあったに違いありません。
塾ではこんな田舎ならではのおやつ、特産を使ったおやつも毎回楽しめます。

少し終了時間を押して、台所の床板も張り終わりました。皆様、お疲れ様でした!

    


次回、第10回講座はだいぶ空いてしまいますが、11/24,25(土日)になります。

只今、家を交渉中な為、決まり次第またご案内させていただきます。

床下の改修を一から行いたい人!是非、体験してみませんか。

皆様のご参加をお待ちしています。