1日目の午前は今回、整備する古民家の見学と
賃貸や購入についてのお話しがありました。
参加者の殆どが移住希望者ということもあり
皆さん興味深く聞いていらっしゃいました。


午後からはまず大竹地区にあるK邸です。
間取りは和室6部屋、土間の台所、風呂、トイレ
小部屋ひとつ、南北両側に廊下がある大きな家です。

とりあえず和室2部屋と台所、風呂、トイレを
お借りして生活できるようにする予定です。





北側の部屋の畳を外してみると床板がきれいな状態
でしたので以前にリフォームしていたようです。

堀こたつもあります。







南側の部屋は畳、床板、根太も取り払い
床下にあった木材や竹も撤去します。

古民家の床下からは大抵、昔の堀こたつ跡や囲炉裏跡
野菜を保存するためのむろなどが出てきます。







この家から出てきたのは堀こたつの跡でしょうか。
それを壊して、地面をならします。


今日は材料がないので室内はここまでにして
庭の片づけと庭木の伐採を行います。







やぶのようになってしまった庭ですが
チェンソーで伐ったり、剪定したり、雑草を刈ったり
みんなで力を合わせて作業を進めます。


みるみる日当たりが良くなって
スッキリした庭になりました。








2日目は森上地区にあるY邸の整備です。

こちらは家全体が木々に覆われており
夏の草木が茂る季節には
ここに家があるとは気づかないような状態でした。








家の前の木々たちをチェンソーで伐り倒します。
家の方に倒れないようにロープで縛り
道側から引っ張ります。
「メキメキッ・・・ドッシーン・・・」

この作業を何回か繰り返して






ほ〜らこんなにスッキリ!!

ここから見える山々の景色を眺めながら
広くなった庭でお茶タイムです。









家の裏側(山?)にも鬱蒼と笹竹が生い茂っています。
少しずつですが風通しがよくなってきたでしょうか。

正面の太くて大きな杉の木は
傾きを引っ張りおこす「家おこし」の時に
重要な役目を果たしていただく予定です。





なんということでしょう・・・
やっと家の全貌が見えるようになりました。


こちらの古民家は典型的な田の字型の作りとなっています。
間取りは和室4部屋と土間、玄関脇に小部屋一つ
裏に屋根が落ちた台所、お風呂があります。
2階は昔、養蚕をしていたようで、道具等が
たくさん置いてあります。




室内はこのようになっています。
正面の押し入れの柱が左に傾いているのが
おわかりになるでしょうか。

しばらく、人が住まなくなった家は
風も通らず、湿気が溜まり
根太や床が腐り、畳が落ちてしまいます。

リフォーム塾の原点である
『家・人・地域を元気にする』ために
これからも古民家を再生・活用したいと考えています。

それに伴い、さまざまな状態の古民家が存在することを
みなさんにお知らせしなければなりません。

すぐにリフォームに取り掛かれるものもあれば
そうでないものもあります。

さて、この古民家がどれくらい変貌するのか・・・・
みなさん、楽しみにしていてくださいね。

でもまだまだ、リフォームまでの準備は続きますよ。








★ 第4回講座          2013.11/16・17

【講座内容】     移住者宅にてリフォーム前の整備