現場は前回の2日目に引き続き、森上地区のY邸です。

家の裏手に増築されていたと思われる台所ですが
屋根も床も朽ち落ちている状態でしたので
不用品等をすべて撤去してから
大きなハンマーで叩き壊します。

たまに空振りしてよろけたりすることもありますし
屋根が落ちてくるので気をつけて作業をします。





台所の流し台周りも瞬間湯沸かし器や蛇口を
はずしてから解体します。
窓ガラスなどの建具も危険ですので
必ず取り外してから行いましょう。

ハンマーを振る人以外は安全な場所に
待機しつつ見守ります。






見事、柱が叩き折られトタン屋根が落ちてきました。
屋根の上には裏山からの落ち葉により
立派な腐葉土が積もっていました。

母屋との接合部分も撤去して
廃材を運び出します。







解体された台所跡には冬の寒空の下
タイル製の流し台が佇んでいます。

古民家からは高い確率でタイル製の流し台が
見つかります。中にはステキなデザインのものも
あったりするのでリメイクして使う方もいます。

台所を解体して風通しが良くなり明るくなりました。






2日目は室内の建具と畳の搬出から始まりました。
傾いた家ですので建具が外しづらいものも
ありましたがそういう時は破壊です。
まだ使える建具は物置へ、畳は使えないので
燃えるゴミとして処分場行きとなりました。







床板も撤去して、床下もきれいに掃除しました。
この家の床下はとても複雑な作りになっています。

動物の骨や糞もたくさん出てきます。
年月を経たものですので臭いは全くありませんよ。

なんだか発掘調査の現場みたいですね。





そして室(むろ)と言われる野菜などを保存する穴が
3つも発見されました。

深さは70〜80cmはあるでしょうか
落とし穴のみたいですから
作業中は落ちないように気をつけましょう。






古民家の解体や片付けは思っているよりも
精神的・体力的に相当、疲れます。
そんな時は自然のパワーをお借りしましょう。
奥矢作レクリエーションセンターの駐車場には
大きなイチョウの木があります。
大量に落ちた葉っぱはフワフワで
寝っ転がって、大の字になれば
とーっても癒されるんです。
この時期限定のリラクゼーション。


片付けもリフォームのひとつの段階に過ぎません。
今回も全員が埃まみれで一生懸命、作業してくださいました。

地域の方、移住者、移住希望者が
一緒になってリフォームを進めています。


『家おこし』できるまではまだ整備が必要になりますが
みなさ〜ん、楽しんでがんばりましょう!!!



★ 第5回講座          2013.11/30・12/1

【講座内容】     移住者宅にて元台所の解体と整備