★ 第8回講座          2014.1/25・26

【講座内容】     『家おこし』後の固定作業


早朝は真冬らしい寒さでしたが、天気も良く、日差しの温かい日となりました。

    

朝礼では棟梁から作業内容についての説明があるので、皆さん真剣に聞いています。

前回、『家おこし』をして仮の筋かい(X型)とつんばり棒で支えている状態でした。
起こした家を固定させるのに壁を設置していきます。
南西の一部屋だけ大引き(横)と根太(縦)の取り付けが終了しています。

家主のYさん、手書きの設計図です。ピンク色の部分が新たな壁の設置箇所です。

    

壁を作るにはまず柱を立てなければいけません。
柱を立てる土台(胴差し)の水平を確認して、削り、長さを測って柱材を切ります。
この時に使う材は電気鉋で表面をすべっすべにしておきます。
完成後も目に見えるところなので、作業中もなるべく汚さないように気をつけましょう。
柱材には切りこみが入っていますが、これは材の割れを防止するためだそうです。
この切りこみが壁の内側に向くようにして完成時に見えないようにします。

    

ほんの気持ーち長めに切った材をカケヤと呼ばれる大きな木槌で叩いてはめ込みます。
材はなるべく木だった時と同じように根元を下にして立てます。
室内にも同様に土台を設置して、材を切り、みんなでどんどん柱を立てていきます。

    

柱が立ったら筋かいを入れていきます。邪魔な鴨居などはのこぎりで切ってしまいましょう。

筋かい用の材の角を切るのに曲尺を使用して寸法を出します。
まず、実際に筋かいを入れるところの縦・横の長さを測っておいて・・・
と、これ以上知りたい方は是非、リフォーム塾へご参加ください。

筋かいをしっかりネジ留めします

    

この家の場合、南西に傾いていましたので、筋かいは北東に向かって入れていきます。
幅の狭い壁は/型に1本。広い壁にはX型で入れていきます。
筋かいがキチンと入ったところでつんばり棒を外します。もう、倒れる心配はなさそうです。

    

一方では風呂場の解体が進んでいました。
前回、壁を大ハンマーで叩き壊していましたがその続きは電動ハツリにお願いしましょう。
今回、初参加で初ハツリ操作のTさんにやってもらいました。
このハツリがたいへん重いので始めは遊ばれてしまいますが
だんだん慣れてきて的確に壊せるようになります。
床→壁と壊して、ガラを土嚢袋に詰めて、風呂場はすっかり跡片も無い状態に。

    

    

今回は3名の女性が参加してくださいました。
初めてインパクトを使った方、チェーンソーの目立てをしたり、丸鋸やのみを手に作業を進める方
電動ハツリでコンクリートを壊してみる方などなど
普段はなかなか出来ないことも、棟梁や先輩方の指導のもと挑戦できますよ。

    

作業も楽しいですがお昼ご飯も楽しみのひとつです。
みんなで食べる食事はより美味しいですし、情報交換の場となる貴重な時間です。

    

Y邸東側から北側に広がるの竹やぶも回を重ねるごとにきれいになります。
チェーンソー持参で参加してくださる、Gさんが専門職のごとくバシバシ伐り倒してくれます。
チェーンソーから刈り払い機に持ち替えての作業。みるみるスッキリしていくのがわかります。

    

今まで広がっていたヤブで立ち入れなかった北側からと西側からの建物の様子です。
外観はまだまだですが、家を起こし、柱や筋かいを入れたことで、だいぶ家らしくなってきました。
これで安心して室内作業ができるようになります。
今までも誰も怪我ひとつ無く、リフォーム塾が開催できました。
みなさん、これからもよろしくお願いしまーす。