★ 第9回講座          2014.2/8・9

【講座内容】     床下組み上げと柱のジャッキアップと補強など


早朝からコンコンと雪が降り出してアッと言う間に20cm以上の積雪になりました。
こんなに降り積もったのは串原でも31年ぶりの事だそうです。
大雪にも負けず来て下さった6名の塾生さん、ありがとうございます。
さぁ、人数が少なくてもリフォームするぞー!!とはりきって出発したのですが
レクセンター出入口にある坂を登れない車が続出する事態に・・・・
自然に逆らってもしょうがないので午前中は座学に変更して・・・といってもお昼まであと1時間。
コーヒーで冷えた身体を温めながらおしゃべりすることに。

    

昼食後は降雪も弱くなったので坂の雪かきから開始です。
腹ごなしにはうってつけの作業となりました。
今日の現場である森上地区のY邸もすっかり白銀の世界に包まれていました。

    

前回、講座終了後に残って作業してくださった方々のおかげで4部屋中3部屋は
根太まで取り付けが完了していましたので、今回は残りの1部屋に大引きから設置していきます。

    

根太まで取り付けてある所から束石と床束(ツク)を立てていきます。
ミズ糸で水平を確認しながら、高くなり過ぎないようにはめ込みます。
始めは端材のツクを利用しようと束石を変えたり地面を掘ったりして調整していたのですが
効率が悪いのでツク用の材を切って設置するようにしました。
大引きとツクの接合は2本の木ネジで斜めに留めます。

    

北東にある元台所だった箇所の柱はすべて沈んでいるのでジャッキアップ対象となります。
まず、柱だけにするために土壁を壊していきます。

    

バラバラになった土壁は集めて土嚢袋に入れておき
今後、新しい土と混ぜられ、また土壁として再生するそうです。(家主Yさんの希望)
竹小舞も外され柱だけになりました。

    

沈んでいる柱のジャッキアップと補強は前回も経験している作業ですが
柱の状態や場所によって対応が変わるので棟梁に相談しながら工夫して作業を進めます。
まっ黒でちょっと頼りない柱に添えられた新しい柱たちが整然と並んでいくので
この家が少しづつ元気になっていくように感じられます。

    

元台所とお風呂に挟まれていた桁が湿気でボロボロになっていたので
切り取った廃材を補強材として使用します。
硬くて重い材なのでみんなで『よいしょーーー』と持ち上げ、番線で縛り、固定します。

    

一方では天井に張られたべニア板を剥がし、野縁などの取り外しが行われていました。
べニア板を剥がすと同時に埃シャワーが降り注ぎます・・・・
解体作業をいつも進んでやってくださるKさんはお顔を真っ黒にして頑張ってくれてます。

    

化粧べニアが張られていた元馬小屋の外側も土壁が露わになると
さらに古民家らしくなってイイ感じです。

今回がY邸での最後の講座となるのでみんなで記念撮影。
また、大勢でやる作業のときにはここに戻ってくることもあるかもしれません。
Yさんはとても器用な方なのでこれからはご自分でコツコツ作業されるとのこと。
お手伝いは随時募集中ですので、ご興味のある方は是非ご連絡を!

    

Y邸から見える山景色を見ながらのコーヒータイムです。
一緒に作業して埃まみれになったり、食事をしたり、おしゃべりしたり、お酒を飲んだりと
回を重ねる度にゆかいな仲間達になっていきます。
今回も皆さんが笑顔で終わるのを見られて幸せです。