炭やきの里     炭やきが矢作川水源を守る



ダムに流れ込む流木を一度に大量に炭化する大型窯

 奥行き10m、幅3m、深さ2m、容積60立米
  最高炭化温度800℃ 炭化後冷却する黒炭方式

 巨大な窯なので、地面を掘り下げてその中へ窯を構築

灰にならない炭として、消臭用、床下調湿、農業用など
に利用できる


薪炭文化を継承する伝統的な黒炭窯

炭材はカシ・雑木・杉間伐材までで、良質な黒炭が製炭でき
炭火料理など燃料用として出荷




ドラム缶を利用した簡易窯 3基

炭材は小径木、竹などで炭完成までは1日

体験学習として活用
 奥矢作湖・炭やきの里の炭窯

        
    
    地域の中学校の生徒が炭窯を訪れ、実習を行っています。
     山間地に昔から伝わる炭焼きに触れ、山の資源を生かした暮らしを実感してもらいたいと考えています。

   



 環境教育
2000年9月12日 恵南・東海豪雨発生
    
この日に起きた災害によって台風に伴う豪雨は東海地方に洪水を、山間地におびただしい土石災害をもたらしました。
自然エネルギーは、山で命を終えた木々をダム湖に運び、矢作ダムの向こう岸まで、流木の上を歩いて渡ることが
できるほどでした。
    
上流域の人工林が手入れもされずに放置されて森林土壌が末期的な状態になると、植えられた木は倒れやすくなり
ます。大雨が降れは次々に倒れ根ごと流されてきます。また、搬出の人件費が出ないために山に捨てられている切り
捨て間伐材も流木となって流れてきます。このダムに流れ込む流木をこのまま放っておけばダムは崩壊してしまいま
す。定期的に回収して、今まではそれをチップ化処理していました。
    
そこで、ダム関係者、地域住民、ダムの下流の市民、矢作川に関わる人たちの間で上流の森林をなんとかしなけれ
ばならないとの思いが強まり、そして、大規模な「流木炭化窯」の構想が持ち上がりました。
    
現在、奥矢作レクリエーションセンターのダム湖畔に、一度に大量に炭化する大型の流木炭化窯、伝統的な炭窯
である湖畔窯、ドラム缶を利用した矢作窯があり「炭やきの里」として稼働しています。
  
 背景・取り組み